※内容は全て取材当時のものです
映像コンテンツを中心に事業を展開するエイベックス・ピクチャーズ。とくにアニメーションは、日本独自のカルチャーとして世界中から注目されています。幼い頃からアニメが好きだった柴原と三浦。入社前後の<理想と現実>の間で揺れながらも、その胸の内には秘めたる強い“志”がありました。
自分はどの会社で、どんな仕事をしたいのだろう──?
仕事をする誰しもがきっと、一度はそんな問いを自らに投げかけたことがあるのではないでしょうか。
そしてきっと、たとえ一瞬でも、いつかかなえたい“夢”に焦点を結んだはず。
それがどんなに壮大な夢でも、すぐに実現できそうになくても、見失いさえしなければその熱が消えることはありません。
エイベックスのグループ会社のなかでも映像コンテンツを中心に事業展開するエイベックス・ピクチャーズ。新卒入社で宣伝部の業務に勤しむふたりの若き女性社員にも、見失うことなく育んでいきたい夢があります。
2018年に新卒として入社した柴原は、“飽きずに楽しめる仕事を選ぼう”という軸に振り切って就職活動を進めていました。
自分の興味を起点に、さまざまな会社の説明会選考を受けていった柴原。
ところが、業界や企業の特性などとは別次元で、どこか仕事選びにしっくりこない自分に気づいてしまったのです。
昔から「将来の夢もすぐコロコロ変わっちゃうタイプだった」と自認していた柴原ですが、唯一飽きることなく好きだったのが、アニメでした。
好きなものだから頑張れるはず。だから、好きなことを仕事にしよう。
迷いのないまっすぐな想いに自分の好きなものを重ね合わせて、柴原はエイベックス・ピクチャーズというステージを選んだのでした。
三浦は、青森県出身。いわゆる“田舎育ち”ですが、自身の海外での経験もきっかけとなり「昔から漠然と『外に出たい』という想いがあった」と言います。
大学に入学し、三浦は途上国の教育開発への強い関心に気づきます。
最も心を奪われたのは、教育の持つ可能性の大きさでした。
発展途上国では、教育はもちろん生活基盤の構築が難しい地域も多々存在します。
女性の社会進出という観点でも、生活用品をきちんと整えるところから始めていく段階。
物質の充足=生活の豊かさというフェーズを抜けきれていないのが現状です。
就職活動でも、人々のより豊かな生活に貢献したいと考え、日用品メーカーを中心に受験し、内定も獲得していた三浦。彼女の視点はまさしく「企業が求める人材像にマッチしていたと思う」と振り返ります。
自身の不安や思いを吐露した三浦に返ってきたのは「大丈夫。当社には三浦さんと同じような人がいっぱいいるから」という答えでした。
これだけで決めていいのかと悩みながらも、三浦はエンタメ業界の企業も受験し始めます。そのなかで、エイベックスではありのままの自分をむき出しにできて本当に楽しかった、と振り返ります。
この2社を比較した三浦は決心をします。
これから自分がどんな道を行くとしても、ひとりきりでできることにはが限界がある。
必ず、誰かと協力しないといけない。
だとしたら、できるだけ多様な人たちのいる環境の方が、自分の価値を高めてくれるはず──。
同質化する世界ではなく、多様化という可能性に満ちた世界へ。
これが、三浦がエイベックスに飛び込んだ理由でした。
現在、柴原は三浦のトレーナーを務めています。柴原自身、まだ入社2年目ながらも、新卒社員が直面する苦労に共感できる立場として抜擢されました。
今となっては「話すきっかけを与えてもらえてよかった」と言える柴原ですが、誰に何をどう聞けばいいのかわからない、そもそも指示された日本語の意味もわからない……という過酷な時代を乗り切ってきたのです。
事実、宣伝の業務は実に多岐にわたります。
担当業務はさらに細分化しているので、人によって考え方や行動はまったくの別物。
たとえば“アニメの宣伝”と言っても、CM制作やポスター制作、広告出稿、イベント開催、SNSのホームページの運用、ニュースリリースの作成と発信……と、挙げればキリがありません。
作品への熱意、アニメへの情熱をいかに高め、仕事に昇華させられるか──。
一歩ずつでも確実に前進している実感こそ、成長への大きな原動力なのかもしれません。
ときとして、成長は可能性の広がりであると同時に、現実を突きつける鏡にもなり得ます。
経験を積んでできることが増えれば、できないこともわかってくる。
今、ふたりはそのもどかしさと直面していました。
その夢が、仕事をがんばるモチベーションにもなっていると、三浦は言います。
エイベックス・ピクチャーズには、若手だからという理由だけで挑戦を阻害するような社風はありません。
足りていないのは、自分自身の知識、実力──。
多忙な毎日では、どうしても目の前の業務に追われがちになるもの。
夢を語っても仕事は進まない、という現実もあります。
それでも、夢物語やきれいごとに思えても、失うわけにはいかない想いがある。
そんな強さを持った人たちと一緒に働きたい、とふたりは言います。
アニメを通して映し出される若きふたりの夢。
あなたなら、エイベックス・ピクチャーズでどんな夢を描きますか──?