社内ローテーション事例

新卒 マネジメント事業 創る仕事 届ける仕事

※内容は全て取材当時のものです

CD営業から大女優のマネージャーへ。今は劇団を運営。

三宅 光太郎 koutaroh miyake

2004年入社、商学部経営学科卒
エイベックス・AY・ファクトリー合同会社 マネジメント ユニットリーダー 兼 エイベックス・マネジメント株式会社 マーケティング営業グループ 宣伝ユニット チーフプロモーター

※ 所属・経歴・原稿は2018年3月時点のものになります

秋元康プロデュースの劇団運営会社と宣伝を兼務。現在の仕事内容とやりがい

秋元康さんプロデュースの「劇団4ドル50セント」の運営会社である、エイベックス・AY・ファクトリー合同会社に所属しています。マネジメントユニットのユニットリーダーをやっていますが、劇団員30名のマネジメントから営業、宣伝、電話番まで、何でもやっています(笑)。エイベックスの社員は4人しかいないので。
兼務しているのは、エイベックス・マネジメント株式会社の宣伝です。所属しているアーティストやタレントを売り込み、主にドラマや映画の仕事にキャスティングしてもらうために、テレビ局や制作会社を回らせてもらっています。
やはり、新しいお仕事が決まったときはやりがいを感じますね。自分が売り込んだアーティストやタレントの仕事が決まったときは、テンションが上がります。それがドラマや映画として世の中に出て、完成した作品をテレビや映画館で観る時は嬉しいですね。それと、仕事が決まってアーティストやタレント、同じ社員のスタッフから「ありがとう」と言われたときも、やっぱり嬉しいです。
最近では、SNSのフォロワー数など結果が如実に出るので、その数字が増えているときもテンションが上がります。自分たちが仕掛けたものが話題になって、ニュースになって、世の中の人に興味をもってもらえて、SNSのフォロワー数も上がったりする。そうすると何とも言えない達成感がありますね。

ダンスミュージックに興味。受けたのはレコード会社ばかり。就職活動・志望動機・選社理由

大学時代はサッカーに明け暮れ、夜はクラブでアルバイトをしていました。それがきっかけでダンスミュージックに興味を持ったので、就職活動はレコード会社ばかり受けていました。最終面接まで残ったエイベックスともう一社は、当時ダンスミュージックに特に力を入れていた2社。入るべくして入らせていただいたのかもしれません。

売れるか、売れないのか、現場で間近に見ることができた。現在までの所属部署とそれぞれの仕事内容(1)

CD販売店への営業【入社〜2年目】

入社後配属となったのは、CDショップへ営業を行う部署。新卒で入社してから2年間、名古屋営業所に在籍していました。
CDを何枚仕入れてもらえるかを商談させてもらい、エイベックスの商品で売り場を大きく確保してもらえるようにお願いしにいきます。お客さんがどんな商品に興味をもって、どんなものが売れて、どんなものが売れないのか、一番リアルな現場を間近で見ることができました。

こんな風にするともっと売れると、営業にアドバイス。現在までの所属部署とそれぞれの仕事内容(2)

CDの販売促進、マーケティング【3年目〜4年目】

主に洋楽アーティスト、ダンスミュージック、また、J-POPアーティストの販売促進担当をしていました。外に営業に出るというよりは、営業担当と音楽制作担当の間に立って、社内調整するのが主な仕事。マーケティングをして、「こんな風にするともっと商品が売れますよ」と制作に、「こんなところをセールスポイントにしてもらうともっと売れますよ」と営業に、アドバイスする仕事でした。商品の仕様を決めたり、在庫管理したり、発売の編成を決めたりすることも大切な仕事でした。

大竹しのぶさんのマネージャーに。現在までの所属部署とそれぞれの仕事内容(3)

女優・タレントのマネージャー【5年目〜7年目】

女優・タレントをマネジメントする仕事。いわゆるマネージャーです。一番最初にマネージャーをさせてもらったのは、大竹しのぶさん。ドラマにも映画にも舞台にもまったく興味のなかった自分に、この業界の常識や文化慣習を教えていただいたのは、大竹さんでした。マネージャー=お世話する人というイメージがあると思いますが、やってみるとまた全然違うイメージの仕事だと思います。

エイベックス初、自前でスター女優を育成。現在までの所属部署とそれぞれの仕事内容(4)

アーティスト・タレントのマネジメント、営業、宣伝【8年目〜13年目】

その後は組織変更が頻繁にありましたが、基本的には女優のマネジメントや所属しているアーティストやタレントを売り込み、主にドラマや映画の仕事にキャスティングしてもらう営業の仕事をしていました。
撮影現場に帯同したり、テレビ局や制作会社に営業で周ったりするのが主な仕事です。エイベックス初の、自前で育てたスター女優をつくりたいという想いが強くなり、当時小学生だったころから飯豊まりえの売り込みに奔走していました。6年くらいかかりましたが、世の中の誰も知らなかった彼女が、今、ちょっとずつでも有名になってきたのはすごく嬉しいです。

厳しさ、執着心、コスト意識の高さも、CD営業の現場で身につけた。最も役に立っている経験

入社から2年目までやっていた、CD販売店への営業ですね。「●●のCDを○○枚仕入れてください」と商談に行く仕事です。
辞令が降りたその日に会社には「もう辞めます」と言いました(笑)。けっこう田舎の小さなお店さんまで、1時間に1本しかないバスに乗って回ったりという仕事ですからね。でも、目標ノルマの売上げを達成しなければいけないという厳しさや執着心、CD1枚売っていくらが会社の利益になるのか、そこにかかるコスト意識の高さなど、数字やお金というものに強くなった、こだわるようになることができたのは、営業ならではの貴重な経験でした。何事にも営業マインドをもって人とお付き合いする癖もつきました。泥臭さやストイックさも身についた気がします。

「劇団に入るのが夢」。そんな世の中になったら面白い。将来の夢・目標、どのような仕事を手掛けたいか

アイドルのイメージが強い秋元康さん、お芝居にあまり興味がなさそうな松浦社長、その二人のプロジェクトが、この劇団というのは驚きです(笑)。私自身も、劇団とは何たるかをわかってはいません。ただ、エイベックスでつくる劇団が既存のものと同じでは意味がないし、そこのフィールドで戦っても勝てません。エイベックスらしく歌とダンスを織り交ぜた、でも、ミュージカルとはまた違う、新しいエンタテインメントの形(……というと大袈裟ですが)をつくれたら。劇団というジャンル自体が、世の中にムーヴメントを起こすようなことになったら面白いなと思っています。
一昔前はダンスというと不良のイメージだったものが、中学校の授業になり、ダンスを習いにいく子供たちがいることが普通になり、ダンスができる人はカッコイイというイメージになっていったように、演劇部に入っている子がカッコイイ、「将来の夢は劇団に入ること」ぐらいに世の中が変わったら面白いと思ってやっています。

代表的な1日の流れ

代表的な1日の流れは難しいですね……。1週間あったら、同じような1日はないかもしれない。ドラマの撮影やテレビの収録などの現場に直行。それがなければテレビ局や制作会社に営業に行かせていただき、情報収集、打ち合わせ。その合間にメールチェックでお仕事の対応をさせてもらって、それもなければ、会社でデスクワークですね。基本的にどなたかと打ち合わせをしているか、電話している時間が、1日のほとんどだと思います。